わが ままでも 金
有効期限が近付いたので、新しいクレジットカードが送られてきた。
開封して、驚く。
なんと、ゴールドカードだ。
誰かの間違えて来ちゃった?!
しかし名義は、確かに自分の名前だ。
住所も合っているので、同姓同名の間違いでもないようだ。
なんで?
申し込んでいもいないのに・・・。
ドッキン!
そういえば、どっかのゴールドカード、年会費が一万円って聞いたことがある。
か、返さなきゃ!交換してもらわなきゃ!
と、オロオロする。
私の慌てぶりを面白がっていた家族が、同封されてきた資料を読んでいる。
今までと同じく、年会費は無料と書かれていると教えてくれ、ホッとする。
んで、いったいなぜに、私のカードがゴールドに?
しかしパンフレットには、「一定の条件を満たしたお客さまに」としか書かれていない。
継続年数?
その間一度も、引き落とし不能になったことないし。
あと、思い当たるのは、家族の数十万円の買い物を、カードで立て替えたこと位しか思い当たらない。
とりあえず、無料ならもらっておこう。
そういえば、ゴールドの恩恵って、あるのかな?
国内外の旅行に、大型の保険が無料でつくというが、旅行嫌いの私には、全く有難味がない。
あとは、「お客様サロン」の利用が出来ることとある。
ほー。
無料で、お茶出来るのか。
ということで、早速行ってみた。
入口には、磁気読み取り機があり、係の女性の許可がないと、入れない。
どうぞと勧められて入ると、数組のお客さんが、くつろいでいる。
席に着くと、いくつかのお菓子が盛られた小鉢が置かれる。
飲み物はセルフということで、コーナーに取りに行った。
数種のジュースに、コーヒー、紅茶など。
壁には、先ほど出されたお菓子などの原材料名が、大きく貼り出されてある。
お菓子や飲み物は、プライベートブランドの「試供品」ということらしい。
時間制限は30分で、同行者は本人含めて4名までとある。
・・・・・・・・・。
無料ゆえ文句を言っては申し訳ないが、有難いサービスながら、エグゼクティブな扱いは期待してはいけないのだと、思い知る。
窓の全くない「喫煙室」のような狭い場所。
「今日はもう、あがっていいわよ。」
「そう。じゃ、お先にー」
などの、担当従業員さん達の会話が筒抜けなのが、更に侘しさを加える。
食べきれなかったお菓子を、こっそり鞄にしまいながら、「また来まーす」と思った私に、文句を言う資格などないか。
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