五 合 目
二胡が楽しい。
が、難しくなってきた。
新しいクラスになって、メンバーも変わり、難易度もグッと上昇。
レッスンの前日から、「明日は二胡!」と構えるようになった。
それとともに練習時間も伸び、その分先生の個人チェックも増加。
先生に後ろに立たれると、緊張しまくりだ。
始めて一年近くになるが、未だにごく基本的な部分を修正されている。
どのくらい基本かというと、二胡の角度や、弓の扱い方という、自慢じゃないが、基本中の基本だ。
私を注意したことは、そのまま全体に向けて改めて注意する。
悲しいかな。
あまりのダメダメぶりで、クラスの中で反面教師としての地位を、確立してしまったのだ。
それでも、弾いていて楽しい。
相談する仲間もいるので、続いている。
レッスンが終わって、ホッとしながらおしゃべり。
いつも、「難しくなっちゃったよー」と、毎度同じ愚痴を言いながら帰る。
ある日、仲間の一人が、「まだまだ序の口なんだけどね。」
と、確信的な口調で言う。
一同「!!」と、前のめりになる。
なんでもその仲間は、二胡の本を購入したらしい。
先生が段階を踏んで配ってくださる楽譜が、ほぼその本と一致しているとのこと。
仲間によると、私達に今まで渡された楽譜は、その本の半分辺りまでだという。
今でも十分大変なのに、内心では結構イケてると思っていたのに、まだ「半分」ですとっ?!
まだまだ難しくなるのは覚悟していたが、まだまだまだまだまだ・・・・・・・・。
って・・・。
一同、足取りも表情もダウンしたまま、とぼとぼ歩く。
でも、二胡が好きなんだもんね。
と、確認し合って、笑顔で分かれる。
仲間達は、いい。
問題は、反面役の私だ。
ついていけるんだろうか・・・・・。
先生、見捨てないで、お手柔らかにお願いします。
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