お伊勢参り中には、おはらい町や、おかげ横丁でたくさんお世話になった。
お土産を選んだり、食事をしたり。
一日に3度も内宮に足を運び、のどが乾いたら、店先でキンキンに冷えたラムネを飲ませてもらったり、買い食いも多数。
そなんななか、家族が度々「伊勢レベル高い」と、何度も呟く。
ほー。
私同様、なにも視えない家族。
しかし以前、一時期は、確かに視えていた時代があった。
父が飼っていた犬が亡くなった時。
「ここにいる」と、玄関を指差す。
しかし、家族以外は、誰も視えない。
愛犬がまだ留まっていることを喜んだ父が、「まだいるかい?」と家族に度々確認していた。
「うん、いる。」
が、3日目には「もういない」と言われ、「そうか、いったのか」とホッとしたような、寂しそうな父の顔を、今も思い出す。
お盆のお墓参り。
私たち以外誰もいないのに、「今日は、人がいっぱいるねぇ。」と、嬉しそうに言いだす家族に、時期が時期だけに、皆納得。
他にも、プチネタがたくさんある。
そういうキャリアを持つ家族なので、何かキャッチしてるのかも。
さすが、お伊勢さん。
と、感心していた。
閉店の早いおはらい町。
店じまい間際に滑り込んで、慌てて食事を注文。
この時も家族が、料理が運ばれてきたとき「レベル高い」発言をした。
お料理はすごいボリュームで、しかも伊勢の地のものを使った超美味。
「うん、ほんと伊勢ってなんでもハイレベルだね。」と、同感。
しかし、食べるのが異常に遅い私。
完食目指して奮闘中、ふと店長らしき男性の声が聞こえてきた。
「今日はもう帰ってもいいよ。」
私が済むのを待っていた従業員さんに、声を掛けたのだろう。
私一人のため、帰れずに待っている人がいる。
いたたまれない気持ちになったが、残したらもっと申し訳ないと、かき込む私。
やっと食べ終わって、お勘定を済ませていると、一人残っていた女性が私達のテーブルを片づけるために、向かう。
するとまた家族が、「やっぱり、レベル高いわ」と、ぼそり。
成程。
そこでしたか。
鈍い私は、ここまできてようやく、気付いた。
あまり人の顔をじろじろ見ないが、記憶を辿ると、どのお店の女の子も可愛かった気がするな。
共通するのは、皆スレンダーで小顔。
髪はつやつやとした黒髪で、染めた人は一人もいなかった。
丸顔か、卵型の柔らかい印象の女の子が多く、何故か皆身長は低めで150㎝台。
しっとりとした雰囲気で、浮ついたところがない。
控えめながら、しかし、気配りはしっかり。
おぉ、思い返せば、素晴らしい女性ばかりではないか。
我が意を得たり!と、家族も「そうなんだよっ!!」と力強く頷く。
調子に乗って、すれ違う観光客の中には、自分のお眼鏡にかなう人が、一人もいなかったとまで言いだす。
そして、「彼女達は、別格だ!」と、うっとりと締めくくる。
私から見て彼女達は皆、高校生位に見えた。
思えばどの方も年齢の割には、しっかりしてたなと感心していると、家族が何かに気づきハッとしている。
「もしかして、観光地だから、容姿で選別してるのかな?!」
まさか、神様のお近くで、人を見た目で分けるようなことをするはずないと、瞬間的に思った。
それにしても仕事柄、多くの現役女子大生と日々接している家族。
私から見ると、その年代の女性には大分、目が肥えているはずだ。
フム。と分析を始める。
あの年代の子だと、あまりお伊勢参りに来ないだろうから、観光客さん達と比べるとグッと若い。
夏という季節も手伝って、開放的になっている観光客のスタイル。
ぎょっとする程派手なファッションの女性も少なくない。
対して彼女達は、黒やモスグリーンのエプロンやシックな制服姿。
それが、逆に若さを引き立たせている。
確かに全体的に綺麗なことは間違いないが、服装から受ける印象も大きいだろう。
プラス、ご両親の育て方と、お店の教育の賜物か、皆礼儀正しい。
「とどめは、あなたのストライクゾーンが、女子高生さんだから、余計に綺麗だって感じるんじゃない?」
「夏休み中だから、会えたんだよ。」
「良かったね。」
というと、フリーズする家族。
そうか、そういうことか・・・。と納得した様子。
最終日の朝食。
神宮会館とも、今日でお別れ。
給仕を担当してくれた女性が、20代後半と思しき、これまたしっとり美人。
やっぱ伊勢、レベル高いわ・・・・。
思わず私も加わり、2人が同時に呟いた。
さすが女神様のおひざ元。
年代を問わず、美人がいっぱいだ。
気になるお方は、ぜひご自身の目でお確かめ下さい。
期待は裏切らないはずだ。