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美女たちの新居

バラの植え替えが、

ほぼ終わった。

植えたら植えっぱなしで鉢に数年。

耐えきれずに枯れていった品種も数ある中、

現在まで生き残った強豪達の根っこは

果たしてどうなっているのか?

という素朴な疑問と、

土の中から今まで見たことのないような

怖い虫が出来たらどうしよう・・・・?

などと考えつつ

一鉢づつゴロンと横にし、

ゴンゴン叩く。

そして土と鉢が離れたところでやや傾け

根元をもってスポンと引き抜く。

コガネムシの幼虫が22匹も出てきた鉢もあれば、

ヒョロヒョロとした根が申し訳なさそうに生えていたものも。

両者に、

「それでよく、生きてこられたね~!」

と、他人事のように声をかける。

元はと言えば、

ものぐさな私のせいなのに。

コガネムシの方は1匹も逃さずの執念で探し出し、

運動会の紅白玉入れのように

い~ち

に~い

と数えながら道路に投げる。

最初何が起こったか分からず

フリーズしていた幼虫たちも、

「土、土!」

とヨチヨチ歩きだす。

そこへ車が・・・・・・・。

「お仕置きじゃい!」

ヒョロヒョロの方達には、 

たっぷりミリオンをまぶしつけてから植え込む。

「太い根っこが、沢山伸びますように!」

そして中には、

その両方に当てはまらないものもいる。

叩いても揺すっても、

なかなか鉢から出ないので、

恥ずかしがり屋かと思ったら、

違った。

あまりに育ち過ぎ、

根が鉢になっている超強者達だったのだ。

やっと引き出すとそこは土よりも根が多い状態。

グルングルンとサークリングの嵐で、

底など、

根が集結し、プラスチック並に固くなっている。

手でほぐすなど、とてもできない程だ。

彼らに共通するのは、

「ランブラー一族」だということ。

全てを終えてみると何と、

一人残らず全員がその状態だった。

その中でも一番のつわものは、

一族中一番美しいと評判の

「ポールズヒマラヤンムスク」。

彼女は実は、枯れてしまったのだ。

ご近所さん達が毎年楽しみにしてくれるだけあり、

降り注ぐ桜のようで、

見る人を圧倒する存在だったのに・・・・。

ガッカリしていたらある日、

思わぬところで袖を引っ張られる。

「そんなに掴んだら、痛いよ~。

誰?」

と振り返ったら、

か細いが凄い棘の並んだ枝だった。

「あれ、どこか見覚えが・・・・。

「あっ!ヒマラヤンちゃんにそっくり!」

その後成長を見守っていたところ、

やはりそうだった。

一旦消えたと見せかけ

枯れてしまった本家の鉢から

2つ先の鉢に、

ちゃっかりお引越ししていたのだ。

ランブラーは、枝がすなわちランナーの役割を果たす。

枝が地面についた所から根を下ろし、

どんどん増えていくのだ。

地植えのクリムゾン・シャワーなど、

いつの間にか庭の数か所で繁殖していた。

お陰であちこちで

「痛っ!」を連発する羽目になる。

さてさて、

この作業は果たして、本当に彼女達のためになったのか?

来年の春が

楽しみだ。

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