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いとしのく~にゃん

久しぶりに、仲居さんのいる旅館に泊まった。

チェックインのときフロントで聞いた通りの時間に、

部屋まであいさつに来てくれる。

「失礼します」

という声に振り向くと、思ったよりもずっと若い女性。

ニコニコと笑いながら、

自己紹介。

中国から研修に来ているとのことで

たどたどしいところがある。

しかし、ホテルの利用説明は言い慣れているのだろう。

けっこう立板に水のごとし。

真面目に聞かなければ、覚えられないので

気付いたら家族全員、真剣な眼差しになっていた。

夕食を何時に運んできたらいいかをメモし

「失礼しました」と退出。

旅行嫌いが久しぶりの旅で、

準備から気が張って疲れがピークになっていた私。

彼女の雰囲気に

(なんだか、楽しくなりそう!)

と、内心ホッとした。

行きの車中でも散々寝ていたくせに、

気が抜けたお陰で部屋でも爆睡。

彼女の

「夕食をお持ちしました!」

の声で、ガバッと起き上がる。

慌ててテーブル周りを片付け

彼女のお仕事の邪魔にならないようする。

夕食は皿数が多く、テーブルいっぱいになってしまう。

「ちょっと遅くなってしまいます。

ゴメンナサイ。」

と、申し訳なさそうに言いながら一生懸命並べてくれる彼女。

「いいのよ、いいのよ!急いでませんから~。」

と励ましつつ、

(かわいいな~)と和む。

その後も

夕食の片付け、

お布団敷き

と、彼女が来るたび

(ほんわ~)となっていた。

特にお布団敷きのときが

最高!

「絶対に踏んではいけない」と言われているのだろう。

お布団の隙間をヨロヨロと渡り歩きながら

「えいっ!」

と掛け布団を勢いつけて広げるあたり。

何もかもが一生懸命で、

すんごくかわゆい!

「私に妹がいたら

こんなかな~・・・・・」

とうっとりすると

家族がすかさず

「娘だろっっっ!!」

と突っ込む。

いつもなら即制裁が待っているのだが

彼女に癒されまくっているので、腹も立たない。

朝食の給仕をしてくれた際

この後すぐに立つと話し、お世話になったお礼をすると

わざわざ見送りに出てきてくれた。

エレベーターの中でちょっと話す。

大学卒業後、同級生数人と日本語の勉強のために来日。

来年には、中国に帰るのだという。

帰国後は語学を活かせる職業に就くのが目標なのだとも。

(こんなにいい子なんだもの!

きっと、素晴らしいお働きをするんだろうな~。)

素直に

「あなたのお陰で、とても楽しかったです!」

と伝えたら、嬉しそうに笑った。

「また来てくださいね!」

といつまでも手を振って見送ってくれた彼女。

「体にだけは、気を付けてね!」

と言い忘れたのが、心残りだ。

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