« シ ャ ト ル 発 射 ! | トップページ | 磯野じゃなく田島です »

ブランデーブラッド

「ただいま~。」

「おかえり~。」と応えながら振り向いて、(おや)。

小脇に細長い紙袋を抱えている。

「それ何?」

「フランスパンのような気がする。」

(なんでそんなに曖昧?)

「見慣れない袋だね。何処のパン屋さん?」

「知らない。」

「?」

よく聞くと、

一緒にテーブルの上にドサッと置いたスーパーの袋の中身と共に、

献血をしてもらったのだという。

「ほほ~!」

「見てもいい?」

了承をもらって、ガサガサと袋の中身を確認する。

まず、数冊のパンフと、携帯用にまとめられた絆創膏が出てきた。

これは、定番中の定番だ。

後は3色ボールペンプラス、シャープペンが一本にまとまったペン。

なんと、よく使う黒はノックが2か所ある。

プレゼントの主は「成田市献血推進協議会」。

そして、件のフランスパンと。

「さすが成田市は太っ腹だね~。」

大けがをして輸血をして以降、大好きな献血が出来なくなってしまった私。

そのせいで、血液を抜いた後に頂くジュースの美味しさを、

二度と味わえなくなってしまったのは哀しい。

しかも今は、私が献血しまくっていた頃よりも

ご褒美がうんと豪勢になっているというではないか。

私の頃は、紙パックのジュースを一つ渡されるだけだったが、

なんと今は飲み放題らしい。

それに、ちょっとしたお菓子やおつまみまであり、

たっぷり血を採った後の体に、それ以上の栄養を補給することも可能だ。

それだけでも羨ましいのに、

なんと、

お土産付きとは・・・・・!!

妬ましさの余り、一人プルプルしていると、

家族が気配に気付き、慌ててフォロー。

「そ、それで、

ラスク作ってよっ!

この間、すごく美味しかったもん~!」

「ん・・・・・。」

意表を突かれたのもあり、渡されたフランスパンを握って、素直に台所へ。

(でもなんで、献血でフランスパンっ?)

手掛かりを求めて袋をつぶさに見ても、お店の名前はない。

やっぱりこれも、成田市の献血推進協議会さんからのものなのだろうか?

とにかくラスクは今回も美味しく出来、

家族全員であっという間に食べ尽くした。

後日、家族に献血時の検査結果の葉書が届いた。

ペリリと剥がして、ジッと見ていた家族。

程なくつまらなそうに放り出しながら、

「なんか一つに変なマーク付いてる。」

「えぇぇっ?!」

驚いて見てみると、肝機能を表す項目だ。

過去の数値は安定しているのに、

今回いきなり3倍に跳ね上がっているではないか!

思い当たるのは、ブランデー。

最近、近所のスーパーで「ウイスキーより安い。」

と買って飲み始めた。

「もうブランデー禁止だからっ!!」

「えぇぇーっ?!」

(ふっふっふっ)

献血出来ない恨めしさが、

少し和らいだ。

|

« シ ャ ト ル 発 射 ! | トップページ | 磯野じゃなく田島です »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブランデーブラッド:

« シ ャ ト ル 発 射 ! | トップページ | 磯野じゃなく田島です »