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世界に一つだけの花

メロンパンを食べる前、

「メロンパンナの、メロメロパ~ンチ!」

と言ってから食べるのはたぶん、

私だけではないだろう。

金曜日の夕方。

今週のお仕事も一段落で、ホッとする時間だ。

この時、時間が許すと、チャンネルを4に合わせる。

ここ千葉では16時30分から始まる、「アンパンマン」を見るためだ。

美味しいコーヒーとお菓子を用意し、一人テレビの前に座り込む。

いつものテーマソングと共に登場する、アンパンマン。

戸田恵子さんの正義感溢るるお声と、

バイキンマンのかわゆい、いじわる。

いつまでも「変わらない」時間が流れている、独特の世界だ。

大変狭く、閉じた空間の物語を、

四角い画面を通して覗かせてもらう非現実感。

しかしそこには、常に私達を励まし続けるエールが流れている。

アンパンマンに登場するキャラの多くは、一芸に特化したもの揃いだ。

パンのみを焼き続けてうん十年の、ジャムおじさん始め、

カツ丼や天丼などたった一つを極めたキャラ達が地域を巡回し、

己の得意料理を振舞う。

お料理だけでなく、やかんなどの身近な道具から

大きくは環境や地形に関係したキャラも存在。

まさしく全てがキャラ達で支えられている世界だ。

しかしそこには、一芸を持たない住人もいる。

「町の人達」だ。

キャラで言えば、「カバオくん」とその仲間。

私がアチラに行けたら間違いなく、「カバオくん」だと思う。

彼らは一見、ひたすらテイクされるだけで、「強み」というものがない。

ただ美味しいものを食べては、バイキンマンの悪さに巻き込まれ悲鳴を上げる。

けどっ!

彼らあってこその、アンパンマン!

彼らの存在が、「一芸キャラ」達の生き甲斐となっているのだ!

「美味しい」と言って、喜んでくれる。

「きれい」と言って、微笑んでくれる。

「楽しい」と言って、はしゃいでくれる。

「助けてくれて有難う」と、感謝される。

それらが、得意技をもつキャラ達を幸福にし、そのモチベーションを維持し続けられるのだ。

と、

「アンパンマン」を見ていて、気付かされた。

以降、心に生じた感動を「かばおくん」なりに、なるべく口に出して伝えるようにした。

例えば外でランチをして、

「今日も美味しかたったです!ご馳走様でしたっ!」

「あいよっ!」

と満面の笑みで返してくれるご主人のお顔を見て、またこちらもほんわかしつつ暖簾をくぐる。

そうだ、

これこそがカバオくんの「得意技」なんだ!

「カバオくん」であることに、自信を持っていいんだ!

取り柄を持たない人など、この世には存在しない。

確信を持ってそう言えるのは、「アンパンマン」のお陰だ。

有難や、有難や。

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