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食べると美味しい くさやの干物!

母と、銀杏拾いに行った。

場所は、近所の農家さんのお庭。

広大な敷地内に、ゆったりと作られた長い道をゆるゆると走る。

奥まったところにあるお家の側に、イチョウの木はあった。

拾った実を入れるバケツを持って、根元の落ち葉を掻き分ける。

あ、あった!

一つ、二つと続けて見つけたが、後はさっぱり。

母は、一つも見つからない。

あれれ?

二人で顔を見合わせていると、

「どう、とれた~?」

主さんが、声をかけてくれる。

揃って首を横に振ると、

「じゃ、あれ持って行って。」

と、隅に寄せてあったビニール袋を指差す。

中を覗くと、杏色の実が満々に入っている。

ある程度実が落ちたところで、一旦集めておいたものだという。

「じゃ、あの時ので全部だったのね。」

「今年は不作なんですかね?」

「もらうばっかりで、すいませんでした。」

「いえいえ。」

などと会話を交わしつつ、

ずっしり重い袋をいくつももらい、車に積み込もうとして、躊躇する。

(臭いつかないかな?)

去年銀杏運びをした知人が、車に数日間臭いが残って大変だったという話を、思い出す。

しかし母がビニールシートを敷いてくれたので、大丈夫そうだ。

「今年も、一杯食べれるねぇ。」

と、ホクホクしながら、母の家に荷を降ろす。

しかし、美味しい実にありつくためには、ここからが大変。

一粒づつ、実の中から種つまり「銀杏」を取り出していかなければならないのだ。

果肉部分はぶにゅぶにゅと柔らかいので、指でしごくと「ピュッ」と銀杏が飛び出してくる。

複数の大袋全てをやりつくすのに、何時間かかることか・・・・。

考えると気が遠くなるので、とにかく目の前の実に集中し、二人して黙々と種を取り出す。

そのうち母がいい加減いやになってきたのか、こんなことを言い出す。

「あなたちょっとこれ、踏んでみてちょうだい。」

と、銀杏の入った袋を指差す。

「う、うん・・。」

ややためらいがちに踏み出す。

が、だんだん面白くなってきて、リズミカルに足ふみをする。

そうやってみたら、ほとんどの実が種から剥がれ、格段に作業効率があったではないか!

「す、すごいよっ!

踏み踏み大作戦、大成功だねっ!」

と、大喜びで、どんどん踏んでいく。

途中実を捨てる穴を掘りに中座して帰ると、今度は母が踏み踏みしていた。

種を取り出そうと見ると、ほとんど潰れていないではないか。

(ま、最初だから加減が分からなかったんでしょ。)

と、踏みなおすのも嫌味になりそうなので、そのまま作業を続けた。

途中、単調作業の疲れを緩和するため、母にちょっとした告白をする。

「さっき、ちょっとショックだった。

私が踏んで、割れちゃった銀杏があったの。」

すると母の、意外なリアクション。

「実は、私もなのよー。

あなたでも潰れるんだ。

ホッとしたわ。」

成程。

母は私よりは、ふくよか。

私が穴を掘っている間の踏み踏みで、相当の実をクラッシュしてしまったらしい。

(だから、遠慮して踏んでたのか。)

と、合点がいった。

「ところで私、今年は銀杏に関しては、一つステップアップした!」

母を慰めるように、続ける。

「どういうこと?」

「去年はこうしてむくだけだったけど、今年は拾うところからやったもん!

二粒だけだけど!」

「あハハ!」

3時間程かけ、全部の実の処理が終了。

ぴかぴかの銀杏が、大きなザルにいくつも山盛りになっているのを見ると、えもいわれぬ達成感と、爽快感!

今年もこうして、母と銀杏むきができた。

有難や、有難や。

の一日だった。

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