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お 腹 を 大 切 に

山形の伯父ちゃんからもらった、季節外れの巨大メロン。

とっても甘くて、美味しい。

気をつけないと、一人で全部平らげてしまいそうな程だ。

今夜で食べ納めと、最後の一つを割ったら、ちょっと黒ずんでた。

(あれれ、これを先に食べればよかったな・・・・。)

後悔しながら、味見をしてみる。

(ん・・・・、大丈夫!)

ホッとした。

食卓に出すと、すかさず家族が指摘する。

「これ、大丈夫なの?」

自身を持って、答える。

「もちろん!食べてみてよ。

発酵直前の果物だけが醸し出す、怪しげな甘さだから。」

「それ、ダメってことじゃないのっ?!」

といいつつ、いつものことなので素直にフォークを手にとった家族。

「あ、本当だ。美味しいね。」

と、続けて口に運ぶ。

こうして本人も気付かぬうちに、立派な消化器をもつ人に育っていくのだ。

実はメロンの直前に食べたメインの料理に使われていたのは、10年前に賞味期限が切れているトマトジュース。

「誰も飲まないから、持っていって。」と母から渡されたものだ。

買ったのは、亡き父。

父は健康のためと、野菜ジュース缶を箱買いして毎日飲んでいた。

しかし皮肉にも病に倒れ、飲みきらないうちにあちらの世界に帰ってしまったのだ。

「有難うーっ!」

(父上の形見だから、大事に飲まなきゃ!)

ともらって帰り缶底を見て、ずっこける。

「1998年8月製造」

「は、母上これ・・・・。

果たして飲んでも大丈夫なんですか・・・・?!」

箱を見ると、「賞味期限24カ月」と印字してある・・・・・。

しかし、父の形見だから捨てるのは忍びない。

という訳で、しばらく部屋の隅っこに置かれていた。

ある日、テレビを見ていたときのこと。

「実は缶詰の賞味期限は、半永久的と言っていいんですよね。」

という発言をなさっている方がおられた。

(えっ!本当っ?)

そのお言葉にすがりつき、形見のトマジューのプルトップを引っ張り、

恐る恐る舐めてみる。

(あれ、普通の味だ。)

「父上、父上がやり残したことは、この私がしっかり引き継ぎますっ!!」

途端にきっぱり宣言する、現金さが恥ずかしい。

こうして親子の絆のトマジューは、ミネストローネやトマト系ソースで大活躍することになったのだ。

家族には内緒だけど・・・・。

今のところ全員、お腹をこわしたことはない。

私の秘密の特訓が功を奏し、相当に鍛えられていると見える。

母が今、故郷山形にキノコ狩りに行っている。

今年は「毒キノコ混入」の事故があちらこちらで起きている。

この千葉でもあり、他人ごとではない。

キノコについては、いくら我が家でも慎重にいきたい。

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