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メ ガ ネ っ 古 2

注文したメガネを受け取りに行ったときのこと。

「こちらになります。」

と、マイレンズがはめ込まれたメガネを、見せられる。

「おかけになって、どうですか?」

「はい、よく見えますっ!」

カウンター越しに応対してくれている、お姉さんと目が合う。

お約束で、このメガネ店でも店員さんは全員メガネをかけている。

メガネの奥のお姉さんの目元は、ピチピチでシワ一つない。

(いいなぁ~。)

そこで少し落ち込んで、フイと下を向く。

ゴトゴトと小さな音がして、カウンターに何かが置かれたので顔を上げる。

何処から出してきたのか、お姉さんが両腕で抱えた箱に、メガネケースがズラリと並んでいた。

「当店からのプレゼントです。

お好きなケースを一つお選びください。」

えぇ?嬉しいっ!

と、目が輝く。

しかし

(・・・・・・・・・。

申し訳ないのですが全部、

イヤなんですけど・・・・。)

気が弱いので、「要りません」とも言えず。

ケチなので、「有料でもかまいません!自分で好きなものを選ぶので、見せて下さい。」

とも言えず。

かなり長い沈黙でこちらの気持ちを察してくれたのか、お姉さんが言う。

「お色違いもございますので、おっしゃって下さい。」

「是、是非お願いしますっ!」

と、すがりついたものの、何の装飾もないくすんだ感じのプラスチックケースに、某ブランドを模したような幾何学模様がついたものは、失礼ながら昭和の遺産って感じ。

一方こちらは、園児のお弁当に必須。

「中は、箸とフォークのセットでしょ!」

と言いたくなる程、ファンシー。

というように消去法でどんどん消えていく。

辛うじて、皮にシボ加工された感じのデザインが残った。

しかし色は、真っ黄色!

とにかく容赦ない程くっきりの黄色!

色が違えば、少しはマシ(失礼!)かも・・・・。

「これの色違い見せて頂けますか?」

やっと動けるとホッとし、席を立つお姉さん。

幾つかを抱えて、戻ってきた。

見るとシックな紺に、落ち着いた艶消しの黒など「大人」な品々。

おぉ、結構いい感じだ!

「これにします!」

と、赤に即決。

なんで、あえて一番「すごい」のを「見本」にするんだろう?

と思いつつ、お店を後にする。

家に着いて、早速かけてみた。

うふふふ・・・・。

長年の夢が実現して、笑いが止まらない。

不気味そうに遠ざかって行く家族達に構わず、手当たり次第に「見る」。

当たり前だが、近くはくっきりだが、遠くはぼんやり。

読み書きをする時だけ必要なので、小まめにかけたり外したりしなければならないと気付く。

め、面倒なのね・・・・案外。

なくても一通り見えるので、ついメガネの存在を忘れがちになる。

でもでも、かけたり外したりって、新鮮ですんごく楽しい。

「メガネを取ったら、美少女」

生まれ変わったら、こういうキャラになってみたい。

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