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普 通 は   逆

母の家に行くと、まず門柱のポストの中を見る。

新聞が残っていると、「あ、今朝はボンレス(母の愛犬)の散歩行ってないな。」とか、

郵便物が入っていると、「また家に閉じこもって、韓流ドラマ見まくってるな。」

などと想像しながら、それらを手に持ち、玄関に向かう。

だが今日は何故か足元に目が行った。

ん?

薄緑色のインパチェンスの茎に、何かがついてる。

良く見ると、長さ10数㎝で人の指の太さほどの芋虫がついているではないか。

色はベースが黒っぽく、等間隔にオレンジやクリーム黒などの斑点が並んでいる。

結構鮮やかな色彩と大きさに、最初ぎょっとした。

(でもこれ、チョウチョの幼虫だよね)

と思って、気を取り直す。

珍しいなー。

どんなチョウチョウになるんだろう?

大きいから、アゲハチョウだよね。

などと、乏しい知識から想像する。

早速母に教えてあげなくちゃ!

と、玄関を入るなり言う。

「ねね、すんごく大きい幼虫がインパチェンスについてるよ!」

「えっ!?どこ?」

途端に母の顔が曇る。

「ポストのとこの、植木鉢・・・・・。」

気のせいだろうか?

オロオロしているように見えるけど・・・・。

そうこうしているうち、母はサンダルをつっかけて、駈け出して行った。

何をしているのかと覗くと、長い棒を2本手にしている。

蘭の支柱に使う、金属の細い棒に緑色のビニールコーティングをしたものだ。

「それ、どうするの?まさか・・・・。」

「どこっ?!」

答えを急がせる母は必死で、私の質問に答える余裕もない。

「こ、こっち。」

誘導して、芋虫を指差すと「やだ、いつの間に・・・!」と、険悪な表情になる。

「ちょ、ちょっと待って!それ、大きなチョウチョになるやつだよっ!」

2本の支柱を箸のように使って、幼虫を摘まむ母。

その鬼気迫る顔には、殺意すら浮かんでいるように見える。

掴まれまいと必死で角を突き出し、緑の液体を出して威嚇する幼虫。

一瞬、母が棒を突き刺してしまったのではと、勘違いしてしまった。

母は動揺しているためか、なかなかうまく捕まえられず、芋虫は軟らかい体を苦しそうにくねらせている。

「蛾じゃないよ!アゲハチョウだよっ!!」

と、貧弱なボキャブラリーで必死に説得する私にかまうことなく、母と幼虫の攻防は続いた。

やっとつまんで、日差しの照りつけるアスファルトの道路に投げようとするので、慌てて叫ぶ。

「空き地、空き地!せめて草のあるところにしてっ!!」

何とか草むらに放り投げ、ホッとする母。

ぐったりしながら、家に向かう。

私に言い訳しているのか、独り言か、ブツブツ言いながら。

「虫は、嫌!苦手!

蛇の方がまだマシよ・・・・・・・・。」

ほー!

そうだったのか。

それは、初耳だ。

母は、素手でセミやコウモリを捕獲する、図太い神経を持っている。

あのマムシでさえ、しっぽを掴んで振り回し、退治した武勇伝の持ち主だ。

それなのに・・・・。

知りませんでした。

母上は、芋虫よりも、マムシの方が好きだっんですね・・・・(細長いものに関しては)。

意外な一面を発見してしまい、ちょっとびっくり。

家に帰ってから、ネットで調べてみる。

(あの幼虫は、どんなチョウになるのかな?)

有難いことに、画像がいっぱい出て来た。

が、似たような写真はあったのだが、アップなさった方も名前はご存じないようで、分からず。

しかし、幾つかの「図鑑」を見ていて、衝撃の事実を知る。

「毛がいっぱい生えてるのも、蝶になる場合がある」

ということだ。

今まで

「つるつる」→「蝶」

「毛虫」→「蛾」

と思い込んでいた・・・・・!

先日やっつけたのに良く似た蝶の幼虫もいる・・・・。

ご、御免なさいっ!

そもそも、強烈に蛾と蝶を差別している点を、反省しなければならないのだが。

今回のことがきっかけで、大変勉強になった。

そして、もう一つ。

同時に、心に影を落す事実も知る。

「幼虫は、角を何度も出していると、それがきっかけで弱って死ぬこともあります。」

が~~~ん!

アゲハさん、無事でいて・・・・!!

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