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煙が目にしみただけ

雨が欲しいぃぃぃぃ~~~・・・・・。

もう何日雨が降っていない日が続いているのか?

分からなくなる程だ。

カァーッと照りつける日差しは容赦なく、黒髪の私達は「王家の紋章」のキャロルよりも、日々痛い思いをしている。

毎日ホースを握り水まきをしながら、「雨ならタダなのになぁ・・・」とため息をつく。

いつもなら秋の気配もして来る時期なのだが、その兆しすらない。

しかし、彼らだけはいつも通り。

毎年この時期になると、すんごく活発になる。

というか、積極的になる。

私がちょっと外に出ようものなら、「わぁぁぁ~!」と飛んでくる。

彼らが人だったら、私は大スターだ。

しかし「暑いのに、御苦労さまです。」

という労いの言葉は、不要だ。

何故ならそれは、本能が成せる技だから。

彼いや、彼女達は、「なんとしても次の世代に子孫を残す」という大役を担っているので、必死なのだ。

いつもの年なら、近場から通って来れる。

しかし今年は雨が極端に少ないので、大変だ。

新しい水たまりが出来ないどころか、あちらもこちらもどんどん乾いて、住みかが減っている。

結果、遠くの田んぼからの出稼ぎとなり、出勤時間が大幅に増えている。

しかもこの暑さ。

「一発で決めたい!」

という想いが強くなるのは必至。

しかしこの「熱い思い」は、私にとって非常に迷惑だ。

腰にぶら下げたきび団子ならぬ蚊取り線香が、効かないからだ。

いつもなら、ちょっと臭いがするだけで「いやぁぁあぁぁっ!」と大パニックで逃げていく。

しかし今年は、決死の覚悟で煙に突入して来て、油断していると「かゆっ!」とあちこちムズムズ。

よーし、それなら!

と、こちらも対抗策を練る。

1巻きの蚊取り線香を、ポキンと折って両方に火をつける。

すると、いつもの倍の煙に守ってもらえるのだ。

が!

それでも刺されてしまうことも。

そうして今では、4口に火を点けた線香入れを腰にぶら下げ、外に出るようになった。

そうなると、周りも煙いが、それ以上に自分自身が煙い。

時には煙が目に入り、目を潤ませながら水まきをしている。

それを見たご近所さんは、「深刻な悩みが?」と誤解しているかもしれない。

けど、白い煙を身にまとうのって、ミステリアスでなんかちょっとカッコイイかも。

などと、変な自己満足に浸ったりもする。

なのはな生協の配達日であることをすっかり忘れ、

水まきをしてしていたある日。

トラックが近づいてきて、ハッと思い出す。

「すいませーん!」

と、叫びながら駆け寄る私に、ちょっとびっくりしながら後ずさる配達のお兄さん。

「か、蚊取り線香ですね・・・・!」

「あ、分かっちゃいました?」

と笑いながら見ると、お兄さんのひきつった笑顔が、白い煙の向こうで霞んでいる。

そそくさと立ち去るお兄さんの後姿を見送りつつ、

「お兄さんまで撃退しちゃった・・・・。」

一週間分の食料を整理しながら、

ふと秋の風を感じた気がした。

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