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氷      結

父の墓参りに行った。

午前中、10時半頃到着。

いつも通り、枯れた花を花瓶から抜こうとして、気付いた。

凍ってる・・・・。

抜けないので覗きこむと、底に残った水が凍って、枯れた花々を固定していたのだ。

水を流しながら、溶かそう。

水場に持って行き、蛇口をひねる。

水が出ない。

水道管まで、凍ってる・・・・。

別の場所に、行ってみよう。

やや日当たりがいいからか、次の場所では水が出てきて、ホッとする。

「そこ、水出ますかぁ~?」

遠くから呼びかけられ、振り返る。

空のペットボトルを手に持った人が、凍ってない水道を探して、歩き回っている。

出ると分かると、ホッとした表情で、近づいてきた。

花瓶を洗って水を満たし、父の所に戻る。

じゃ次は湯呑を。

持ち上げようとするが、びくともしない。

見ると、墓石にガッチリ固められている。

うんしょ、うんしょと体重をかけて引っ張るが、ビクともしない。

手桶に水を汲んで来て柄杓でバシャバシャと掛けてみるが、溶ける気配は皆無。

全力で挑み、湯呑の方を破壊してはいけないしと、諦めた。

今日はきれいなお水を御供え出来なくて、ごめんねと謝って、墓石の掃除を始める。

湯呑周辺に掛けた水を拭き取ろうと擦ると、拭いたところからどんどん凍っていく。

おぉ!

父が、氷に閉ざされていく~~。

なんて一人でふざけながら掃除を終え、線香に火をつける。

空気が乾燥しているせいか、いつも苦労する線香の点火が、あっという間に済む。

ボボボッと音を立てて上がる炎を手であおいで消し、線香入れに収めると、白い煙がぼわっとまとわりついてくる。

持参したお供え物は、父の好きだった和菓子と、乳酸菌飲料。

今月もこうして無事に来れた。

有難うね。

と、手を合わせて、帰ってくる。

ただそれだけなのに、不思議な充実感。

親孝行してるような気になれるからかな?

と、自問自答。

とにかく今朝は、寒かった。

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