« ど っ ち な の ? | トップページ | ト マ ト 狩 り »

アイビー狩り

放置されて久しい、庭のとあるスペース。

その割には、この季節にしては緑がいっぱいで、「お庭」という感じだ。

が、それを喜んでいては、後が怖い。

それらは、所構わず侵略していく、アイビー達だからだ。

彼らは、10年ほど前我が家にやって来た。

日陰にも強いというので、数種買ってきて寄せ植えにされていた。

一年中青々として、手間もかからず。

有難や、有難やと感謝していた。

が、彼らはとてつもない暴れん坊。

植木鉢の中にちんまり収まっているタマではなかったのだ。

彼らは、何食わぬ顔をして、スススとツルを伸ばしていく。

壁に当たれば、張り付いて這っていくし、

地面に接触したらそこに根を下ろし、新たな拠点をこさえ、さらに成長を続ける。

あっという間に広いスペースをグリーンにしてくれる働きものなのだが、デメリットもある。

彼らの隆盛の陰で、ひっそりと絶えていく種がいるかもしれないからだ。

ということが分かってから、年に数度、「アイビー狩り」をしている。

晴れて風のないある日、「よっしゃ」と気合を入れて、彼らと向き合う。

表面を覆っているだけのイメージだが、結構根は深く、ある程度時を経たものは木質化して、かなりな強情っぱりに。

抜こうにも抜けず、仕方なくカットするしかない時もある。

長靴に皮の手袋、そしてハサミを装備。

まず、両手でツルをむんずと掴み、手当たり次第に剥がしていく。

ツルを辿った先には、中ボス、ラスボスが待っている。

ボス級になると、人の指の太さで木質化しているので、絵本の「おおきなカブ」状態。

うんしょ、うんしょと腰を入れて引っ張るが、なかなか抜けない。

敵もさる者。

抜かれてたまるかと、手が入らないよう他の木と、ブロック塀の隙間から生えてたりする。

こちらも負けてなるかと、掘れるところまで掘って、更に深く追求する。

ので、やっと抜けたときは、かなりな達成感を味わえる。

そうして格闘すること数十分。

あらかた排除したが、油断は禁物。

彼らは、たった一節あれば、そこから根を出し、盛り返してくる。

残さず集めないと、元の黙阿弥になってしまうのだ。

ふぅーーっ!やっと終わった。

いい汗かいた~。

気分もすっきり、引き上げる。

振り返れば、むき出しになった地面のあちこちから、懐かしい友が顔を見せてくれている。

アイビーの陰の下でもなお生き残れた、逞しき同志たち。

ほとんどが耐陰性のある宿根草だ。

キャラメル色のツボサンゴや、リュウノヒゲ属の黒龍と白龍など。

お前達、よく無事だったねぇ。

けれど、再会を喜んでいるのはこちらだけ。

あちらからすると、「こうなる前に、もっと小まめに手入れしろ」という感じだろう。

失った仲間達は戻らないとばかりに、よそよそしい雰囲気で風に吹かれている。

申し訳ありません!

でも、土にご飯あげたりして、もっと居心地よくするから、お許しを。

という訳で、しばらくはその辺りが生ごみを埋めるスペースとなる。

当分残さの処理場所には困らないし、庭もスッキリしたし、今日は有意義な日だったと、大満足で布団に入る。

翌々日、背中の右側が痛い。

重大な病気の前兆で、背中が痛むとよく見聞きする。

もしかして・・・・。

ドキドキしながら、重病説以外の例えば「寝違い」などの要因を探っていく。

やがて、一昨日のアイビー達との大格闘に行き着いた。

筋肉痛かぁ~~。

心からの安堵で、自然に表情が緩む。

でも・・・,私いつも筋肉痛になるの翌日なのに・・・・?

がぁ~~~~ん!

アイビーの仕返しか、はたまた当然のことか。

別の場所で元気に茂っているアイビーが、仇は討ったぞと揺れていた。

|

« ど っ ち な の ? | トップページ | ト マ ト 狩 り »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

ガーデニング」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アイビー狩り:

« ど っ ち な の ? | トップページ | ト マ ト 狩 り »