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忘 れ た 頃 に

あの・・・私、2年前の事故の担当者です。

突然かかってきた保険会社からの電話に頭がついて行かず、無言になる。

このままでは話が進まないと焦り、あれやこれやと手掛かりになりそうなワードを並べる相手。

「ああ、あの時の」とすぐに思い出せないのは、お脳の働きが鈍いというだけではない。

事故が、一つではないということが、大きいと思う。

そんなに、事故に?

はい。

今の車になって、ざっと4回程。

冷静だったら、こう説明できたが、不意を突かれたので、何もかもが飛んでいる。

受話器を握りしめ、必死に記憶の糸を手繰り寄せる。

そして、ようやく、一つの出来事に辿りつく。

「思い出して頂けましたかっ!!」

ホッとしたときに出る、「ふぅー」という、ため息までもが聞こえてくる。

大分トリップしてたのね、私。

して、その事故がどうかしなすったの?

なんでも、未払いの保険金があり、至急手続きをお願いしたいということだった。

それは、停車中に後ろから追突された、こちらの過失がゼロの事故だった。

その時乗車していたのは、私を含めて3人。

私は、直後から頭痛がし始め、軽いムチ打ちと思われたが、大したことはなさそうな気もした。

翌日全員が、念のために病院にかかり、お陰さまで異常なしと太鼓判を押してもらい、ホッとした。

なので、余計に印象が薄く、なかなか思い出せなかったのだ。

3人分の書類を別々に郵送するので、記入して送り返して欲しいとのこと。

あのー、もったいないので、一通にまとめて下さって結構ですよ。

つい、ケチが顔を出し、相手の苦笑を誘う。

数日後、3通の書類が届く。

あちらにも、規定や事情があるのだろうが、「もったいないなぁ。」と、気分モヤモヤ。

人様のお金ながら、テンションが下がる。

開けると、やっぱり、返信封筒が各々添えられている。

お急ぎのようだったので、すぐに全ての書類を書き上げ、送り返す。

ケチの意地を貫き、一通にまとめて。

余った返信用封筒も入れたので、封筒はパンパンに膨らんでいた。

それをポストに入れると、なぜか、「勝った」という気持ちになり、スッキリ。

些細なこと程気になるという、器のちっちゃな人間のお話でした。

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