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失われし  新たなる

雨の湿り気が残るベランダで、青大将くんに出会ってから数日。

晴天が続いたので、もう他の場所に移動しただろうと、ベランダに干しものを広げた。

花粉症のため、洗濯ものも、布団も内干しだったが、やっと外に出せるようになった。

数カ月ぶりに、開放的な気持ちになる。

シーツに、布団カバー、パシーマなどの大物を洗濯しても、一度に干せるので、気分爽快だ。

ハタハタとはためく洗濯ものをボーッと見る。

午後、すっかり乾いたそれらを、取り込む。

うーむ。気持ちいい。

幸せだー。

一人浸っていると、ベランダの下から、カサコソと草を分ける音がする。

覗きこむと、キジのメスだった。

お散歩かな?

目で追う。

ん?

草の陰から、チラチラと見え隠れするのは、なんだろう?

キジの後をついていくように移動している。

おぉ!

ヒナだ!

2羽いるぞ!

そうか、今子育ての真っ最中なのねー。

がんばれよー!と見送る。

なにしろこの辺は、野性がいっぱいだ。

蛇にイタチに鷹に、野良猫。

天敵が、そこかしこをうろついている。

無事に大きくなって、またあの、断末魔の悲鳴のような声を聞かせてね。

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そろそろカーテンを閉めようかな。

大分暮れてきたので、窓辺に歩み寄る。

あら。

バラの木の枝に両足を踏ん張って、ダニエルことアマガエル君が、猟の真っ最中。

明るい方が、ご馳走沢山飛んで来るよね。

もう少し、開けておくね。

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咲き終わったバラの枝の剪定を始めたが、思うようにはかどらない。

テントウムシの幼虫くんたちが、いっぱいいるからだ。

開花中は木酢液などの散布はお休みしている。

なので、アブラムシがドッと押し寄せてくる。

それを狙って、テントウムシくんたちが大挙して飛んでくる。

ちょっと窓を開けておくと、家の中にまで入ってくる程だ。

成虫君たちは、飛んでいくからいいが、幼虫君たちはそうはいかない。

幼虫といっても、いろいろな段階がある。

鳥のウンチみたいな頼りない大きさから、小さな突起が規則正しく生えたもの、さなぎに近いもの。

そして、さなぎになって、動かなくなったもの。

おや、ここにも。

じゃ、もう少し、このままにしておくか。

という感じで、バラの茂みが、ちっともスッキリにならない。

こんな状況なので、アブラムシの多さにたまりかねて、木酢液や、唐がらしの焼酎漬けなどを散布すると、テントウくんたちに申し訳なくて、しょうがない。

いなくなっちゃうかな?

と心配するが、彼らには影響がないのか、いつも通りにアブラムシをハムハムしている。

産直のお野菜を作ってくれているグループさんが、春と秋に畑に招待して下さる。

行くと、東京から大型バスでやってきた団体さんと一緒になる。

お子さんたちが、いろいろな虫を見つけて、大喜びだ。

それらを見慣れた、この辺のお子さんたちとは、テンションが明らかに違う。

私も、都会っ子だったので、クローバー畑でテントウムシを見つけると、嬉しかったっけ。

手で捕まえて持ち帰ろうとするが、黄色い独特の匂いがする液を出すので、いつも途中で逃がしてしまっていた。

今は、一歩外に出ると、すぐそこにいる環境。

あの頃の感動や喜びが、すっかり薄れてしまっている。

歓声をあげ、目を輝かせているお子さんたちを見て、ちょっと寂しくなってしまった。

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