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祈る心と 折る心

今年も、なのはな生協のピースアクション活動に、参加している。

協力できる千羽鶴の数を申請すると、その分の折り紙が届く。

締め切りまでに間に合うように、一日何羽折ればいいか見当をつけ、折り始める。

折るのは、就寝前。

ついているテレビを時々見ながら、ひたすら手を動かす。

本当は、一羽一羽、心を込めるものなのだろうに、申し訳ない限りだ。

今年は、いつもの年よりも、うんと早く終わりそうだ。

というのも、家族の帰宅を待つ時間が多いからだ。

送迎を受け持っているので、どんなに遅くても、起きていなければならない。

よって、はかどること、はかどること。

折りながら、知人の言葉を思い出す。

家族間のもめ事に消耗する日々。

やはり就寝前のひととき、一人黙々と手を動かす。

缶いっぱいになった折り鶴をみて、「それ、どうするの?」と聞かれる。

「捨てるんだよ」と、いつも答えるという。

明るくて、周りを元気にする彼女。

そうやって自分を慰め、やり場のない苦しみに耐えてきたんだと知り、ますます彼女を尊敬した。

静かで、凛とした美しささえ漂う、心のけじめのつけ方だと、心底思ったからだ。

それに引きかえ、自分はなんだ、と思う。

反省し、生協のお兄さんにも相談したが、「行為だけで、充分ですから」と、慰められた。

一羽一羽は無理でも、折り上がって糸でつなぐときに、平和への祈りを込めよう。

今夜も指先が、折り紙で染まる。

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