« 赤いキャンディ 青いキャンディ | トップページ | 諦めたはずなのに »

おひなは 何処

明日は、ひな祭りだ。

家族で唯一、祝われる側なのだが、誰もしてくれないので、自分で宴の準備だ。

そのために、近所の苺畑から、苺をいつもより多めに買って来た。

それで、生クリームと苺をたっぷり巻き込んだ、ロールケーキを作ろうと思う。

お寿司は、今回ちらしにするつもりで、節分の巻き寿司の準備で、干ぴょうと干しシイタケを多めに煮つけて冷凍してある。

紅ショウガと共に細かく刻んで、酢飯に混ぜる。

ゴマも入れると、プチプチと香ばしい。

に盛り付け、錦糸卵と細かく刻んだ青菜のお漬物を散らせば、彩りもよく、かつ豪華に見える。

あとは、鶏のから揚げなど作れば、家族も、自分も大満足だ。

ところで、皆さまのおひな様はどんなお人形だろうか。

のおひな様は、スペースと予算の関係から、ガラスケースの中でポーズを決めている、日本人形だ。

当然、お内裏様はいない。

おひな様とは、こういうものだと思っていたが、幼い頃、ご近所の七段飾りを初めて見たとき、それは驚いた。

い目線から見上げる段飾りは、てっぺんの親王飾りが、遥か手の届かないところ、雲の上程に感じた。

やかな緋色の敷物を目で辿れば、豪華な衣裳の家来衆に、お道具が満載で、子供ながらにクラクラしたのを覚えている。

世の中には、こんなものがあるのかと、カルチャーショックだった。

うちのおひな様は、どうして一人なの?」

さな胸にジクジクとした思いを抱えて帰った。

帰宅した母に問うと、大人の事情を、包み隠さず話してくれた。

しいことはよく分からなかったろうが、両親が精一杯のことをしてくれたのが伝わってきて、すごく安心したのだと思う。

以降、友人たちのおひな様を羨ましく思うことはなかった。

それに、親王飾りを近くて見たいと無理を言い、踏み台を踏み外して転んだ拍子にお人形の首を取ってしまい、出入り禁止になったというトラウマも背負ってしまったし。

きくなった今では、両親の選択を「ナイス!」と思う。

ひな祭りには、ケースに入っているお人形を、箱から出し入れするだけでいいからだ。

飾りつけも、かたずけも、取説を見ながらという手間もいらないし、何と言っても場所を取らない。

拭き清めた床の間に置き、桃や菜の花、ひなあられなどお供えすれば、我が家のおひな様はケースの中でほほ笑んでくれる。

持ち主と同じく、ハードルが低いところが愛おしい。

そういえば、今年も飾ってくれてるかな?

ここ数年、母に預けっぱなしで、顔を見ていなかった。

そうだ、桃の花とロールケーキを持って、久しぶりに会いに行こう。

|

« 赤いキャンディ 青いキャンディ | トップページ | 諦めたはずなのに »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おひなは 何処:

« 赤いキャンディ 青いキャンディ | トップページ | 諦めたはずなのに »