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も の 申 す

き父の遺言は、数十項目にも及ぶ。

観光地で目にした方もおられることと思う。

日本親父連合会の、「家訓 親父の小言」という、日本手ぬぐいだ。

箇条書きで親父の言い分が書き連ねてあり、「なるほど」と素直に頷けるものあれば、「?」というものもある。

親父」が小言を言う相手は、自分の身内に限らず誰でもと思われるほど広範囲だ。

くなる数年前に、母とどこかへ旅行に行った折、父がお土産にくれた。

あまり口数の多い方ではなかったので、言いたいことをかなりお腹に溜めたいたことと思う。

旅行先で、同感することがいくつも書かれたそれを見つけ、「これだ!」と思ったのだろう。

に渡す時に、「ちゃんと貼っておけよ」と念を押した。

普段から押し付けがましい言い方をする人ではなかったので、このときの強いもの言いに面くらい、素直に従った。

りにふれて目に入る場所に飾っているので、一日に何度も読む。

ったばかりの頃は「?」と思う項目が多かったのだが、年齢を重ねるごとに、「親父」の言い分が正しいことに気付く。

えば、「風吹きの日に遠出するな」。

が吹いた位で、普通は予定を変更したりしないと思う。

最初のうちは、「別にいいじゃん」といい捨て、「親父」に背を向け出て行く自分がいた。

、確かに風の強い日は、車が煽られてヒヤリとしたり、どこからか飛んできた農業資材が道路を占領して、遠回りを余儀なくされることもある。

なる程これが、「親父」を無視して出掛けた場合のリスクかー。

思っていたら、それだけではなかった。

の周りでは、風で庭のものがお隣などにお邪魔してご迷惑をかけていたり、もっと恐ろしいのは、万が一どこからか火が出たら、あっという間に広がってしまうという危険もある。

留守にしていたらそんな場合に、全く対処する事が出来ない。

うむ、さすが「親父」。と、見直すことが続々と出て来てくるのだ。

は機嫌よくしろ」

は遠くから返せ」

じ事はきつく断れ」

難儀な人にはほどこせ」

りては使うな」

何事も身分相応にしろ」

水は絶やさぬようにしろ」

あの頃から比べ、今は一つ一つに深く深く頷けるようになった。

ありがとう。お父さん。

なんだか今日は、父の顔が浮かぶ。

そうだ!と、父の好きだった味噌汁を大きな鍋いっぱいに作った。

一緒に食べようね。と心の中で話しかけてすする。

には、大根の細切りと、一口大に切った生揚げ。

はこれに味噌だけでなく、たっぷり酒粕を入れたものに目がなかった。

粕汁が好きでなない家族が顔をしかめているが、父の好物だったことを話すと、黙って味わっている。

味しいね。

があったまるね。お父さん。

親父の小言」を見かけたら、足を止めてじっくり読んでみて欲しい。

お勧めだ。

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