愛にこたえる
バレンタイン商戦が終わると、売り場はすぐにホワイトデーに早変わり。
家族が職場から頂いたお気使いに、お返しを用意するのは私の役目だ。
というより、ホワイトデーに限らず、放っておくと何もしないので、せざるを得ないのだ。
今年は何にしようかな?
表面では渋々を装っているが、内心はワクワクだ。
気心の知れた相手なら、好みが分かるから楽なのだが、そうでない方にはどうしても無難なものになる。
加えて、相手に気を使わせないレベルも考えなければならない。
だが、プレゼントを選ぶのは、大好きだ。
ところで、ホワイトデーは、キャンディーやマシュマロ。
なんて、また製菓会社の陰謀だったのだろうか。
チョコのお返しが、飴やクッキーなどと相場が決まっていた時期がある。
「冗談じゃない」。
「チョコで返せ」と、いつも思っていた。
女性のほとんどが、チョコレートの方を好む。
堂々と主張する女性陣の声を反映してか、徐々に「お決まり」が消滅しつつあるように感じる。
「義理」の予算を削り、この時期限定の高級チョコレートを、自分用にとワンサカ購入する人が珍しくない。
察しのいい男性が、「逆チョコ」を贈り出したのも、頷ける傾向だ。
贈り物といえば、最近新聞の記事で知って、大変驚いたことがある。
心の込もったプレゼントの代表と思っていた「自家製のお料理」が、今歓迎されていないというのだ。
「どんな環境で作ったか分からないから」
「人の手が触れたものってちょっと・・・」
など、今まで好感度が高かった「手作り」「ぬくもり」が敬遠されるらしい。
ほぉぉー!
喜ばれるものと信じ込んでいたが、今違うのかぁ。
笑顔だったあの人も、内心嫌だったのかも・・・。などと、しょんぼりしてしまう。
人の集まるところに、手作りケーキなどを差し入れするのが好きなので、軽くショックだった。
正確には、悲しいというより、世の中にある、いろいろな価値観や感性がまた一つ顕わになり、「目から鱗」に近い感じだ。
凄いなー。
人って、どんどん変わってるんだなー。
と、しばらく考え込んでしまった。
こんなに多様な価値観を受け入れてる時代って、これまでなかったのではないか。
特に、抑えられていた反動からか、女性が今、自分を思い思いに表現している。
これでは、男性は、益々女性が分からなくなっているのではないか、と心配になる。
独身の男女が増えて、出生率が減っているのにも、なんか頷ける。
うむむ。
未だ独身の男性家族を振り返る。
どう見ても、現代の逞しい女性から、手玉に取られるタイプだ。
手玉でもいい。
頑張って、幸せになってね。
「お返し」を選ぶ目に、気合いが入る。
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