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素   直 

夜空の星が、きれいに見える季節になった。

ここ富里でも、条件が良ければ天の川が見える。

ガラス越しだと光が拡散して、月と間違うほど大きくきらめいている星も珍しくない。

に願いを」と思い立ったら、流れ星にも頻繁に会える。

日の暮れが早くなったある日、大きな大きな星を見つけ、目を奪われる。

新星かな?と思うほどだ。

で走りながらも、目の端で存在感をアピールしている。

そうこうするうち、成田駅周辺に着いた。

に乗り込んできた家族にも教えようと思って見ると、「?!」と思うほど小さくなっている。

間違いだったのかと思い、家に向かう車中で追い続ける。

自宅が近づくと、やはり大きな輝きが目を引く程だ。

むむ。なぜだろう。

そういえば、成田と富里の間には、「空の境目」がある。

成田で土砂降りでも、富里の地面が濡れていないことも少なくない。

富里の中でも、降りやすい場所に差があるほど、この辺りの天候は気まぐれだ。

のうっすら積もった日に、車で1分程の住宅地に入ると、大量の雪が道路端によけられていて驚く。

そうか、お隣とはいえ、成田と富里では空気の澄み具合が違うのか、と気づく。

いや、それもあるが、街の明かりの影響の方が大きいのか。

成田も広く、農業地域も多い。そこではきっと、星がよく見えるに違いない。

富里に移り住んで十数年。

しぶりに以前住んでいた都内の地を訪れる。

?!!

ここに人が住んでいるのか?」いう位、違和感を感じた。

映画の、「ターミネーター」に出てくるような、近未来の荒涼とした世界のようだと感じだ。

そこらじゅうが、グレーで、生きているものの気配を感じさせないような。

自分がここで生活していたのが、信じられなくて、しばらく呆然としていた。

失礼しました。

これには訳がある。

の感覚が、都会モードでなくなったからだ。

富里育ちの知人が、上野公園の桜を見に行ったとき、「全てがグレーがかっていて、きれいに思えなかった。」と言っていた。

山形育ちの従妹が、「東京は臭い」と言った。

しぶりにそこに立った私は、その両方を身をもって実感したのだ。

すっかり自然モードに移行していた自分に驚いた。

空気の汚れを、目で見、鼻で感知したのだ。

そういえば、ここに越してきてから、鼻毛が伸びるのが遅くなった。

以前は結構小まめにカットしていたのに。

鈍感な私でも、ちゃんと適応していることが、嬉しい。

自然も、人間の体も、正直なんだなぁと、感心した出来事だった。

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