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咆 哮 の 訳

愛犬が、人助けをするお話を聞く度、感心し、うらやましくなる。

それほど心が通じ合っているのだということに、感動する。

愛犬ならぬ、「お隣の」ジョンが、恩返しをしたお話をテレビでみた。

い主でもないのに、マムシに噛まれてしまったジョンを、獣医さんにかつぎ込んで助けたご夫婦の危機に、ジョンが大活躍するお話だった。

作業中に転落、気絶してしまった御主人の危機を、家にいる奥さまに知らせたジョン。

早い発見と、ジョンの鳴声で意識を回復したお陰で、大事に至らなかったということだ。

なんと素晴らしいことか。すごいぞ、ジョン!

再現ドラマの後、実際のご夫婦の後ろに、ジョンの飼い主さんが、二コニコしている。

ここまで来たら、もうご夫婦のお家の子になればいいのにと、勝手ながら思ってしまった。

現実にもどり、ふと横にいるボンレス達をみる。

の愛犬、2匹のチワワ達だ。

してもらうほどの恩を与えているわけでもないが、私に何かあったら、当てにできるのかと考える。

ジョンのケースをみるに、普段滅多に吠えないジョンだからこそ、異常事態を知らせることができた。

反対に、この2匹は、常日頃から、かなり賑やかだ。

づくろいをしていて、自分の毛に足が絡まっただけで、「キャン!キャン!」と、大騒ぎする始末。

よって、彼らにとって、この世で一番大切な母の異常を知らせようと吠えたとて、相手にしてもらえまい。

ましてや、おやつひとつあげるでもない私など、顧みられることすらあるまい。

と動物の心温まるお話とは無縁な自分が寂しい。

えるといえば、今、とんと見なくなってしまった、スピッツが思い出される。

いフワフワの毛で、くりくりとした黒い瞳。

ほっそりとした顔が上品で、黙っていたらぬいぐるみだ。

テレビに、「日本スピッツ協会」の方々が登場していた。

やかに、分かりやすく、お話下さる協会員のおじ様達の横には、2匹のスピッツもいる。

以外にもスピッツは、ドイツから入ってきた種から生み出された日本原産犬で、正式には、日本スピッツというらしい。

スピッツは、ドイツ語で「尖った」という意味だとか。

の形状を表していると思われるが、性格も尖っているイメージだった。

戦後、商業ベースに乗り大繁殖されるうちに、質が落ちてしまったことと、間違った躾の結果、無駄吠えをする犬になってしまったらしい。

現在日本スピッツは、北欧の一部では、本来の性質、「賢く、主人に忠実な犬」として、大人気だそうだ。

国内では、大切に守ってきた純血種が、本来のいい種に戻り、それを維持しているとのこと。

ー、そうだったのかー。

いころ近所にいた何匹かのスピッツは、始終甲高い声で鳴き、撫でたくても、近くに寄ることすらできなかった。

しかし、テレビ画面の中で、おとなしくしている2匹のスピッツは気品さえ漂わせ、まさしくお話の通りという感じだ。

親御さんの代からスピッツを飼っている協会員の方のワンちゃん達で、何と9代目だそうだ。

ペットというと、あるきっかけで、すぐブームが起きたりする。

おじさま達は、それを望んでいないと、静かだが、きっぱりとおっしゃった。

のままがいいと、ほほ笑む。

2匹も、ご主人の側で満足気だ。

せっかくいいお話を聞いていたのに、ボンレス達の遠慮ない鳴き声で引き戻される。

チワワの特質なのか、躾のせいなのか分からぬが、かなりな甘えん坊だ。

ピンチを救ってくれなくても、お供え物に手を出しても、かわいいから許す。

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