時も 空も
このままでは、間に合わないな・・・。
こういう時に限って、前を走る車がトロトロだ。
追い越したいが、富里の道路は、農道にアスファルトを敷いたようなくねくねと細い道ばかりで、それも出来ぬ。
こんな時は、焦る気持ちを鎮める呪文を唱える。
「ちいくよ、ちいくよ・・・・」
そう、「小さいことに くよくよするな」である。
触りしか読んでおらぬが、同じシチュエーションでの対応策が書かれていた。
自分が走る道に立ち、5分間で何台の車が通り過ぎるかカウントする。
あと5分早く出ていたら、自分は今通り過ぎた車の前を走っていたはずだと。
なるほど。そう考えると、自業自得が数字で表されたからか、イライラが収まる。
かといって、間に合うようになるわけでもなく、アホなことを考えだす。
時間を貯金出来たらいいのにな~。
早めに着き過ぎ、時間を持て余したときに、時間貯金箱にチリ~ン。
そんで、「遅刻するぅ~!」ってときに、引き出して使う。
そういうことが出来たら、時間の売買を商売にする人が出てきそうだ。
時間に余裕のある人が、忙しすぎて24時間で足りない人へ売ったりとか。
でも、売却過剰になると、寿命が縮んでしまうのだろうか・・・・。
それは、いかん。自分の中だけでのやり取り限定でないと、よからぬことを考える人が出てこないとも限らない。
などと、全く実りのない想像に耽りだす。
広くて真っ直ぐな、51号線などを走っているときなども、妄想タイムだ。
あるとき、時間も資源も超節約できるアイディアを思いついた。
対向車を走ってくる車が、ビュンビュン通り過ぎる。
あちらさん達は、どこから走って来たんだろ?
私がこれから向かう所からきた車もあるだろうな。と思ったのが、きっかけだ。
だったら、出発地点で、こっちの車とあっちの車の入れ替えが出来たら、お互い便利だな。
手順は、こうだ。
まず、現在地と行きたい場所を登録する。
こちらの現在地が相手の目的の場所で、自分が行きたい場所が相手が今いる地点なら、場所交換。
お互いが、瞬時に目的地に移動できる。
ん?そうしたら、田舎は不利よね。
来る人の絶対数が少ないんだから、希望を出しても交換したい人がいつまでも見つからなかったりして・・・。
それって、信長の野望オンラインで、「勧誘希望」を出し続けても、誰も誘ってくれなかった時みたい・・・。
おかしなことを考えたために、一人勝手に寂しくなっているアホな自分が、可哀そうになる。
もし、ドラえもんのどこでもドアーが実現したら、便利なようで、非常に危険だ。
邪な人が、どんな犯罪に利用するか分からぬ。
難攻不落の地下金庫から、難なくお宝を持ち帰れる。
ルパン三世も真っ青だ。
不便で制約のある方が、お互いのためなのかもしれぬ。
しかし凡人故、現実逃避からの妄想が、止まらないのである。
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