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菊 に 捧 ぐ

年々、菊に魅力を感じることが多くなる。

近辺の農家さんのゆったりとした土地土地に、思う存分自然の姿で咲いている。

大小様々な草姿、花型。

ない色がないのではと思うほど、多様な色彩。

一度植えれば、毎年花を咲かせてくれる、丈夫さ、律儀さ。

そして、近くに寄れば、その香りに口元がほころぶ。

はー。さすが日本の国花。

思ったら日本は、正式な国花を定めていないそうだ。

かに聞かれたら、「桜と菊よ」と答えても間違いではない、というような雰囲気らしい。ほー。

とにかく、切り花にしてもダントツに「持ち」がいい菊は、父の仏壇にいつも飾られている。

その父の故郷山形には、全国に誇れる名物菊がある。

「もってのほか」、である。

そのインパクトある名の由来は知らぬが、とにかくきれいで美味しい。

毎年、親戚がたくさん送ってくれる。

この季節限定の、待ってましたの日本の味だ。

いた箱を開けると、閉じ込められていた菊の香りに、ふわっと囲まれる。

には、大好きな紫色の花が、ぎっしり詰まっている。

スキ…キライ…スキ…」などとやっていたら、日が暮れる。

情緒に欠けるが、ここは乙女心を忘れ、一輪を手に取ったら、花びら全てを掴み、どんどんむしり取る。

にたっぷりの水を張り、むしった花びらを入れる。

を点け、浮いている花びらを時々菜箸などで沈めながら沸騰を待つ。

沸騰したらすぐに火を消し、ザルにあけ、広げて冷ます。

をくぐすと、香りが飛んでしまうので、注意。

が通ると、花びらの色がくすんでしまうが、ご心配なく。

好みの味の甘酢をたっぷりめに作り、軽く水気を絞った菊を入れ、和える。

すると、またきれいなパープルが戻ってくる。

しゃきしゃきした歯ごたえと、菊の香りがたまらない、菊の酢の物の出来上がりだ。

その他、お浸し、天ぷら、胡麻和えなどにも。

が満開の季節になると、車を運転していてヒヤリとする事が。

わず見とれて、前方不注意になってしまうのだ。

こんもりと咲いた姿は、遠くからでも目立つ。

あれは、なんの花だろう?」と近寄ると、やっぱり菊だ。

その年、時によって、お気に入りが変わる。

は、この色、この咲き方が好きだなぁ。と、通る度に癒される。

の難点をあえて挙げれば、花姿が乱れやすいことと、アブラムシがつきやすいことか。

食用菊も、鑑賞用と同じく丈夫で育てやすい。

もってのほかと、黄色い食用菊を一緒に育てていたことがある。

すると、ある年から、もってのほかが、黄色く変化してしまった。

に聞くと、近くに植えると、そのようなことは珍しくないという。ほほー。

てやすい日本のエディブルフラワーを、お庭で咲かせて収穫するのも、また楽しだ。

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