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ステーキでも、サンドイッチでも

のところに車で行くと、チワワ達が大歓迎してくれる。

を寄せているときから気づき、騒ぎだす。

その声たるや、「もしや虐待?」と勘違いされかねない程だ。

もう、ほとんど断末魔の悲鳴に近い。

ぎゃわわわゎ~ん!!ぐぎゃぎゃぎゃ、ギャイン!など、窓を閉めていても外に響く。

2匹が揃って、あたりかまわず輪を描いて走り回り、転がり絡まりながら玄関に突進、お出迎えしてくれる。

しいけど、複雑だ。

らの熱烈歓迎ぶりには、訳がある。

のことが、すごく好きな訳ではないと思う。

一にも二にも、食べ物なのだ。

くと、必ずする儀式がある。

本足でぴょんぴょんんと抱っこを所望するボンレスを抱きあげる。

それは、緊迫の体重チェックの瞬間だ。

グッ、と手に伝わる重みで、彼の食生活に起こった変化がほぼ分かる。

き父の仏壇のお供え物に手を出したなど、「エサ」以外のものを口にすると、コンパクトボディ故、てきめんに顕在化する。

ボンレス、何食べた?」

すぐに尋問プラス母に確認だ。

するとほとんど「やられちゃったのよ~」と始まる。

ぶりのロールケーキを丸ごとやられた時は、走れなくなったという。

お腹と言うより、体全体がカチンコチンに固くなってせり出し、ただでさえ短い手足がその胴体に埋もれて、歩くことさえ困難になったらしい。

そうしてまで食べるかと呆れるが、彼にしてみれば、夢中になって食べ、気づいたら歩けなくなっていたというところだろう。

ボンレスのお嫁さんのプリマは、華奢で大変可愛いチワワだ。

これぞチワワ界の正統派美人、と言っていいのではないかと思う程ラブリーだ。

らった自分のエサを途中で放り出し、ボンレスに取られる程食に対して淡白だった。

なのに、くいしんぼの連れ合いに影響され、最近「おいた」するようになった。

ボンレスを抱いた後に抱っこすると、軽すぎてバランスを崩しそうになっていたのに、最近はなんか、あまり変わらなくなってきた。

名前の後に、「ハム」をつけたくなる。

尋問を終え、父の仏壇にお線香をあげ着席すると、母がお茶とお菓子を持ってきてくれる。

すると、ボンレスは母の側を離れない。

プリマはテーブル下の中心を陣取り、たまに起こるアクシデントに臨機応変に対処できるよう構える。

は、文句を言いながらも甘い。

ケーキの側面についているフィルムをはがすと、ポトリと床に落とす。

にもとまらぬ速さでボンレスが飛びついて、フィルムはピカピカになる。

プリマは、微動だにせず泰然としている。

ボンレスだけではかわいそうだと、母が必ずおすそ分けしてくれると分かっているのだ。

のことを思って、絶対に何もあげない私に、2匹は見向きもしない。

しかし、そそっかしいのでたまにポロリとこぼすことがある。

それを、プリマがすかさず見つけ近づいてくる。

てて拾う私の必死な様子にビビって、すごすごと戻るプリマ。

じくいしんぼでも、ガツガツしたボンレスとは、なんか格が違う気がする。

こんな2匹に、子供ができる日が来るのだろうか。

気よりも食気。

自分もそうなので、文句を言う資格はない。

だが、やはりかわいい赤ちゃんを早く抱きたい。

そんなことを思っていると、自分がおばあちゃんになった気分だ。

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