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幻のブルー

、読売新聞の額絵シリーズは、生誕100年を記念して、東山魁夷氏の作品である。

毎月、2枚づつの作品が、やってくる。美しいの一言である。どれも、レイザーラモンさんではないが、「静」「清」「聖」である。

ほとんどの作品を、部屋のいたるところに、飾っている。「東山ブルー」といわれる、寒色でありながら、暖かいブルーのグラデーションの作品は、パソコンを使いながら、目に入る場所に。

メルヘンチックなグリーンの作品は、ソファに座った時に、見える位置にと、東山ワールドを堪能させてもらっている。

特製の額縁が千円で、用意されているが、作品を引き立てるお気に入りを、今探している最中である。

今朝の新聞に、市川にある、「東山魁夷記念館」で、「幻」といわれていた作品が、展示されているとの記事があった。写真も載っているが、水の中から眺めた景色のような、瑞々しいブルーである。実際に、見てみたいものだ。

東山氏は、画家志望の方の多くが、パリに向かうのに、あえてドイツに留学している。当時は、ナチス政権下にあり、不安定な情勢のなか、大学生活を送ったそうだ。

唐突だが、ドイツは、国民の血液分布が、日本と似ているそうだ。キチンとした国民性、精巧な工業製品を沢山生み出していることからも、うなずける。

単なる想像だが、意地悪なフランス人(F・モレシャンさんご自身も、言っている。)の中にいるよりも、東山氏の気質とも合って、居心地が良かったのではないか。

おかげで、伸び伸びと、才能を開花する事ができたのだろう。ダンケ シェーンである。

以前、モレシャンさんのご著書を読んだ時に、印象に残った言葉がある。

オブジェ」という言葉を、初めて知ったのも、モレシャンさんの、ご本である。モレシャンさんのご自宅には、ご自身が選んだ、いくつものオブジェが、飾られているそうだ。

私など、実用一点張りなので、オブジェのような、使えないものなど、掃除するのが面倒になるだけと、部屋に置くのは、観葉植物のみであった。

モレシャンさんのお部屋を見たある方が、私のような意見を言ったとき、こう返したそうだ。

いいえ、オブジェは、私の心が、使います。」と。

当時は、「さすが、芸術の国の人だな」ぐらいの感想だった。が、今なら、その言葉に、深くうなずける。一枚の絵画が、どんなに、心をいやしてくれるか。確かに、心の栄養になってくれている。

ごちゃごちゃとした刺激は、求めなくても、すぐそばにある。どこまでもブルーな世界に、一時心を預けてみてはどうか。東山氏の作品は、現代の誰もが必要としている、深い、慈愛に満ちた癒しをくれるはずである。

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