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めぐり めぐる

、家に移動図書館が、来ている。

子供の頃、「潮風号」という名前の車が、ぎっしりと本を積んで、定期的に地域を循環していた。中に入って、物色した記憶はあるのだが、実際に利用したかどうかが、どうしても思い出せない。

今来ているのは、友人の蔵書である。何冊かまとめて、友人間を順ぐりまわす。前の友人が、「次は○○さんへ」と伝言してくる。期限はない。

私は、よほどのことがないと、文庫になるまで、購入はしない。予算と、スペースが限られているためだ。

しかし、この移動図書館の元締めは、時には数千円もする、ハードカバーの書籍を、信じられないほど、持っている。

乱読で、ジャンルは極端にバラバラだ。本当に、一人の人間が読んだものなのだろうかと、疑問を持つ。ましてや、非常にコアな分野にも手を広げているので、「文庫化」を期待できない面もあろうが、書籍代が相当かかっていると、想像される。

前回、次の友人にまわした「図書館」は、主に中世のヨーロッパについての本が多かった。

中でも、歴史の中に埋もれた、女性の教皇のお話と、バスティーユの牢獄で死亡した少年が、本当にマリー・アントワネットの息子であったかを、DNA鑑定や、関係者の証言を交えて検証する本が、印象的であった。

想像を絶する、ショッキングな事実が、次から次へと披露され、しばらくナーバスな状態から、抜け出せなかった。

目に入ってくる、ヨーロッパの歴史的建造物だけでなく、ノルディック社の、ケーキの型までが、怖くて、しょうがなかったほどだ。自分は、日本人でよかったと思った。

今回の図書館のなかで、最初に読んだのが、「遺品整理屋は見た!」である。本屋で見かけたとき、ブームの「暴露本」の一つと峻別してしまい、手に取らなかったが、誠意をもって、書かれたものであった。

いつか、自分もお世話になるかもしれないと思うと、読み進むにつれ、気持ちが引き締まった。尊い、大変なお仕事をしている方々がいると知り、感謝に似た気持ちが湧いた。

以前、テレビで、適正な価格で、葬送セレモニーを引き受けている業者さんが、発言しておられたが、一般的な葬儀は、60万円程で、できるそうだ。

父の時は、その5倍以上は、かかった。葬儀屋さんに相談するたび、「みなさんは、このぐらいで・・・」と示されたランクを、積み重ねると、とんでもない額になっていたのだ。しかも、葬儀が済んで、すぐに支払わないといけないため、悲しむ暇もなく、金融機関に走らねばならなかった。

それが、遺された家族に、迷惑をかけないように、「生前契約」を考え始めるきっかけとなった。

今すぐ契約して、安心したいが、「私のとき」までその業者さんが、営業している保障はないと思うと、踏み切れないでいる。

みなさんが、このビデオを見ているということは・・・」という、ビデオを流すのは、ちと、恥ずかしい。大好きなペットショップボーイズの音楽を、さりげなく流して、など、ぼんやり考える。理想を言えば、来て下さった方達に、美味しいものを、たんと食べてもらって、わいわい、賑やかにやってもらいたい。

終わりよければ、すべてよし。

やがて、確かに巡ってくるそのときが、そうであったらいいなと、思っている。

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