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いきもの がかり

宗吾霊堂の近くの佃煮屋さんに、初めて行ってみた。

印旛沼が近いことから、魚の佃煮が中心だ。20種近くある佃煮から、何を選ぼうかと迷っていると、懐かしいものが、目に飛び込んできた。

イナゴの佃煮である。

甘辛く煮た佃煮には、素材の味というより、食感が残る。                        

イナゴの佃煮を食べた事がある方は、覚えがあるだろうが、もはや、虫を食べているという感じはしない。

唯一の特徴といえば、足が口の中に刺さるということぐらいか。魚の骨のように、ではなく、ちくちくする感じだ。

子供の頃、一度だけ、母がイナゴの佃煮を作っていた。

どういういきさつで入手したか知らぬが、ベランダの日当たりのいい場所に、ざるがおいてあったので、何気なく見ると、何百匹のイナゴであった。

ぎゃ!と、飛びのき、問いただすと、なんと食べると言うではないか。ひぇ~。

佃煮になったものを食したことはあるが、自分の母が、手作りするとは知らなかった。醤油の濃い色に炊きあげられたイナゴは怖くないが、バッタそのものの、カラーリング集団は、非常に恐ろしかった。以来、苦手になってしまった。

高校の時、お弁当に、それを詰めてきた友人がいた。

初めて目にした、別の友人が怯えているのに、彼女は箸でそれをつまみ、「ぴょ~ん!ぴょ~ん!」と言いながら、バッタのジャンプよろしく見せつけた。

こらえきれなくなった友人は、泣きだし、食事ができなくなってしまった。

イナゴの彼女は、食べ物であるという、保障があれば、それがかつて何であろうと、ためらいは、ないようだ。

湯西川温泉に行ったとき、ラーメン屋さんに、「サンショウウオ ラーメン」なるメニューがあった。

彼女は、迷わず注文し、麺の上に乗った、10数センチのカリカリになった、黒いトカゲ様のサンショウウオを、じっくり味わっていた。

居酒屋さんに行っても、ツバメ焼き、カエルのから揚げなど見つけては、積極的にトライする。

用心深いというか、小心者の私はいつも、「どんな味?美味しい?」と聞く係である。

家族の上司が仕事先で、ハチの巣を撤去しなくてはならない状況になった。

キンチョ―ル2本を両手に持ち、勇敢に巣に突進する上司。

いくつか刺されたが、無事成功した。

ホッとしていた家族に、上司はいきなり命じた。

蜂の子をとってくれ。大好物なんだ。」

今度は、家族が果敢に挑む番だった。

しかし、初めてやってみたそれは、結構おもしろかった。小部屋の蓋をとり、中に詰まっている幼虫を、ポロン、ポロンと強引に連れ出す。

しかし、中には、少々育ち過ぎたものもいた。

ハチそのものの姿に成長したそれが、ドアの向こうに、ちんまり控えていたのである。

ぎゃ!」と叫んで、巣を放り出すことが、数回あったらしい。

約3週間前に退治してもらった、我が家の換気扇に巣を作ったスズメバチの生き残りに、遭遇した。

夕食の支度をしようと、台所に行くと、コンロの上に、1匹ひっくり返っていた。

うぎゃ!」と後ずさり、しばらく遠巻きに観察する。

かない

近寄って、息を吹きかける。足や、触角が僅かに動いている。

生きてる!!」

、どうしよう!?まだ、生き残っているのが、たくさんいたりして・・・。」一瞬パニック。

、家族の、ハチになりかけ幼虫の話を思い出した。

業者さんが、巣を砕いたときに、まだ幼虫だった蜂は、殺虫剤を浴びずに生き残って、部屋から出てきたんだ。」と思い至る。

もう一匹出てきたら、業者さんに相談しよう。」と、落ち着くことができた。家族の、珍体験に感謝である。

夏休みである。もう少し(?)早く、この体験ができていたら、夏休みの自由研究が、あっさり片付いたのにと、残念でたまらない。

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