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愛玩動物販売店の少年達

日本語にするとまわりくどい。 「ペットショップボーイズが好き」といっても、「?」の反応が圧倒的だ。「渋いね」「いいよねー」と知った上での反応は、今まで、たった2人だけだ。

最後に来日したのは、何年前か。その後も、コンサートの予定が入り、3日間とも予約を入れたが、公演自体が取りやめになってしまった。

彼らの音楽は、ボーカル、二ールの透きとおった高音と、クリスのテクニカルなサウンドが、シニカルなメッセージとあいまって,幻想的な世界を生み出す。芯に漂う、自虐的な思考が、私に共通する部分を感じさせる。

例えば、「It's a sin 」は、「自分がいいと感じること、やりたいと思うこと全てが、世間では、悪である。」と、ひたすら自身を責める歌だ。以前の自分が、まさにそうだった。

「暗い」と思われるかもしれないが、お茶目で微笑ましい、作品も多い。気分に合わせて、聞きたい歌を、カーステで、ひたすらリピート再生している。

自分のお葬式に、エンドレスで流したい作品もある。しかし、最近新聞で、葬送用のCD発売の記事があり、そのなかに「同じ音楽ばかり聞かされて、うんざりした」的な感想があり、反省。何曲か増やさねばと思っている。

彼らは、シャイである。その言動などから察するに、たぶん、自信もないと思う。だから、われわれファンが、「よいしょ」して、「やんや」と盛り上げてあげないといけない。

なのに、最後の日本公演では、優等生の授業風景のようであった。観客席が、おとなしすぎるのだ。「You say!]とマイクを向けられたら、下手でも声を張り上げて、歌うことは、ファンの義務だと思うのだが、戸惑いつつ発声する合唱は、歌わないよりましな程度でしかない。これでは、彼らの中の日本の印象は、かなり、悪いのではないか。

アルバムの日本先行販売や、日本限定ディスクがあるぐらいだから、日本は大事なお客様のはずである。しかし、コンサートが盛り上がらないのでは、「わざわざ行かなくても、CD売っときゃいいや」と思われても仕方がないだろう。

私が、コンサートの主催者であったら、まず、日本のラテン民族である、関西の方々をアリーナと、2階前席にびっしりと配置する。もじもじ君と、はにかみちゃんの関東以北の方々は、盛り上がる彼らを見て、じっとしてたら、見ることすらできないので、自然に立ちあがって手を振ったりし始めるだろう。そうしたら、しめたものだ。DVDで見る、リオのコンサート風景に近い、熱い空間になるはずだ。

そこまで盛り上がったら、彼らも「また日本に来よう!」と、思ってくれるはずである。

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