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あつく語る

親戚の家に着くなり、「マンガの『エロイカ』って、しってる?!」と、聞かれた。

「青池保子さん、池田理代子さん、どっち?」と聞くと、嬉しそうに「青池さん!!」と声を上げる。それは、とても意外な人物だった。モデルガンが趣味で、外で、ペイント弾を使用した、レンジャーごっこに喜びを感じる、男性だった。やっと話が分かる奴を見つけたとばかりに、質問が次々飛んでくる。

なんでも、家のトイレに、全巻を鎮座させ、度々長居をして、家族を困らせているらしい。 

「エロイカより愛をこめて」のファンは大まかに、少佐派と、伯爵派の2派に別れ、最大派閥の少佐派は、8割を占めるという。たまに、私の友人のように、ジェイムズ君派というものもいるが、それは、超レアな存在だ。

は、伯爵派だとのこと。ふむ。

次に、ケロロに話を振ってくる。彼は、ギロロがご贔屓だそうだ。ふむふむ。

ここで、彼の嗜好の共通項が見えてくる。まず、武器、戦闘。そして、真ん中より、ややはじっこ側にいるキャラに、心惹かれやすそうだ。

普段、彼の一番の理解者である奥さんは、彼がファンだという人物や、作品について、ほとんど知識がないそうで、がっかりしていたらしい。それに、男性の友人に少女マンガのファンがいる確率は、そう高くはあるまい。私でよければ、いくらでも話し相手になりますとも。

彼を喜ばせるために、以前青池先生公認の、ファンクラブの会員であったことも、打ち明ける。これは、私が真のファンであるとの証となり、彼のテンションはますます上がった。一度終了した連載が再開され、彼も嬉しかろう。トイレの独占は、ほどほどにね。

以前、山田ミネコ先生に、ファンレターを書いた。すると、なんと、直筆のお返事を頂いたのだ。

最終戦争シリーズの、特に「西の22」や、「誕生日が来ない」が大好きで、将来子供が産まれたら、作品の中から、お名前を頂戴したいと書いた。

ミネコ先生は、その作品の人物のような、お美しい方である。お返事には「私も考えていましたが、子供の顔を見て、やめました。」というようなことが書かれていた。本家本元の美女が、そうおっしゃる。私ごときが恐れ多くてできるわけがないと、諦めた。

話は逸れるが、今、常用漢字がどんどん増えて、子供さん達の名前が、一筋縄でいかない状況になっているそうだ。素直に読めることなど、まずない。ひねりに、ひねっていて、学校の先生など、人の名前にたくさん接する職業の人は、たいへんだろう。余計な御世話だが、成長後を見てつけるわけではないので、悲劇や喜劇が起きるのではないかと、いらぬ心配をしている。

マンガの神様が手塚治虫先生であることは、誰もがご存じだろう。では、少女マンガ家の御三家が、萩尾望都先生、竹宮恵子先生、大島弓子先生であることはご存じか。

以前、萩尾先生が、レコードを出された。「エトランゼ 1」というLPで、作詞作曲、歌もご本人の、ファンにとってたまらない、お宝である。もちろん入手し、今も大切にしている。発売記念の、サイン会にも、しっかり行ってきた。握手するときの先生のお手は、華奢で、やわらかく、ペンダコなどない、手タレのような美手であたった。

内容も素晴らしく、耳に残るメロディーで、ファンではない家族も一緒に口ずさむ程だった。今でも歌える。

今、怖くて近寄れないでいるが、「ボーイズラブ」というジャンルのマンガや、小説の中身は、どうなっているのだろうか。

萩尾先生の、「トーマの心臓」「ポーの一族」、竹宮先生の「風と木の詩」などからが、始まりのような気がする。美しい表現をいつまでも大切に、汚さないでほしいと願う。

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